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「ほねつぎ」って何ですか?【1】

" 整骨院にまつわる疑問 "

2016年4月1日

ほねつぎって何ですか?整骨院や接骨院のことですか?

 

ほねつぎ(骨接ぎ、骨継ぎ):骨折や脱臼を施術すること。また、それを職業とする人。

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現在では数少ない職人と言っても良いのかもしれません。「ほねつぎ」は柔道整復師が行える技術の一つです。骨折や脱臼をしてしまった箇所を早急かつ安全に整復(元の状態に近づける)することをいいます。

ほねつぎの歴史

柔道整復師は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、筋挫傷(肉離れ)などの急性期のケガに対して施術を行うことができます。ただし、骨折と脱臼に関しては医師の同意を必要とします。

(※柔道整復師の説明はこちらのページをご覧ください)

 

本来であれば、骨折や脱臼の施術(ほねつぎ)が柔道整復師のアイデンティティであったのですが、時代とともに変化していると言わざるを得ません。少し歴史を振り返ってみます。

 

骨折や脱臼を徒手整復する方法は古代より伝わってきました。特に戦国時代にはケガをした兵士を施術し戦場に返すことが重要であったため、骨折や脱臼などのケガに対する施術が急速に発展したと言われています。

 

江戸時代には国内だけでなく、中国、朝鮮、スペイン、ポルトガルなど諸外国の医学も流入し、人体の解剖学の研究も盛んになります。

 

明治・大正時代に「柔道整復術」は「柔道(柔術)」と「整復術(整骨術)」に分類され、整骨術は「ほねつぎ」と呼ばれるようになり、世間に認知されるようになりました。

 

大正、昭和初期であれば、骨折や脱臼は「ほねつぎ」で診てもらう。そのような時代でした。なぜならその時代には、現在のように「整形外科」が普及していなかったからでもあります。

 

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「整形外科」では医師がエックス線検査で骨の状態を確認することができますが、柔道整復師には認められていません。それでも、豊富な経験によって骨折や脱臼の状況を判断し、正しい整復が行えるプロフェッショナルの柔道整復師へが当時は多く存在していたことも想像できます。

「ほねつぎ」ではなく、捻挫のスペシャリスト

整形外科の普及と反比例するように、「ほねつぎ」の認知度は下がっていきます。平成の今、骨折や脱臼などのケガをして、接骨院へ走る人は皆無と言っても過言ではありません。そもそも、「接骨院(整骨院)」が何をするところなのかわからない人の方が多いのですから。

 

現在数ある「接骨院(整骨院)」で行っている施術の対象は、そのほとんどが捻挫です。接骨院は保険の取り扱いが可能ですが、保険適用の症状が限られています。急性のケガ(骨折、脱臼、捻挫、打撲、筋挫傷)に対してのみ適用となります。

 

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慢性的は肩こりや腰痛、関節痛などは保険取扱いの対象ではありません。そこで一つの疑問が浮かび上がります。

 

「そんなに捻挫する?」という疑問。

 

捻挫といえば足首の捻挫を想像しやすいと思いますが、頻繁に捻挫をするわけでもありません。それでも、整骨院へは毎日多くの方が来院されています。

 

それは、柔道整復師の取り扱う「捻挫」の定義が、一般的な認識の「捻挫」よりも大きくとらえているからです。簡単に言いますと、肩こりや慢性腰痛なども「捻挫」の範疇に含まれてもおかしくないほど、柔道整復師の定義する「捻挫」には解釈の広さがあります。

 

現在、接骨院(整骨院)が保険適用として扱っている症状の9割は「捻挫」でしょう。打撲、筋挫傷が後に続き、骨折、脱臼に関しては1割にも満たないと思われます。

 

柔道整復師が、骨折・脱臼(ほねつぎ)のスペシャリストであった時代は終焉を迎え、現在では捻挫のスペシャリストとなっています。

まとめ

・「ほねつぎ」とは、骨折や脱臼を整復すること

・戦国時代から「ほねつぎ」の技術は継承され発展した

・医療の発展(整形外科の出現)に伴い、より安全な診断が可能となり、「ほねつぎ」として柔道整復師の活躍する場は減少している

・柔道整復師は骨折・脱臼のスペシャリストから捻挫のスペシャリストに変化してきた

 

 

 

次回は、なぜ整骨院が増え続けているのか。また、ほねつぎを得意とする希少な整骨院と捻挫を得意(?)とする整骨院の見分け方などをお伝えします!

 

つづき→ ほねつぎって何ですか?(2)

 

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この記事を書いた人

鍼灸院めぐる 院長

2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。活法研究会で活法に出会い衝撃を受ける。それを機に保険での施術を停止する。2016年より「鍼灸院めぐる」と改名。スタッフと2名体制の鍼灸院で日々技術に磨きをかけている。気ままなブログ「はりパパ日記」も元気に更新中。

 

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