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こりは「引っ張られないようにがんばっている部分」と考える

" 首・肩こり, はじめての方へ, 鍼灸 "

2017年2月1日

こりを考える

「こり」は結果です。

 

「こり」を形成せざるを得ない原因があったということです。

 

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人間の動きは筋肉の連動によって行われています。一つの筋肉が単独で動くことはありませんので、こりや痛みのある筋肉だけが問題とは言えません。

 

身体は常にバランスの良い状態でいることを望んでいます。そのためには筋肉は適度に緊張した状態となります。

 

筋肉は収縮と弛緩(ちぢめる力とゆるむ力)を時と場合によって使い分けています。筋肉の収縮によっておこる「引っぱる-引っぱられる」関係が適切であれば体は動きやすい状態です。

 

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こりの改善といえば、

「筋肉を緩める」「ゆるゆるにしますよ~。」「ほぐします!」

 

こんな言葉を目にするこも多く、とにかく「緩める」ことが良いと思われがちですが、緩みすぎると力が入らなかったり動きのバランスを崩すことになります。緩めればよいわけでもありません。

 

筋肉の作用である「収縮・弛緩」のうち弛緩だけを求めれば、私たちは立っていることも、座っていることもままならない状態を目指すことになります。

 

筋肉は適度に緊張した状態を保つことで動きやすくなるのです。

筋肉の張力を整える

当院で実践している「整動鍼」は筋肉の張力に注目し、引っぱり合う力のバランスを整える鍼を行っています。

 

例えば、下の図のように肩こり(発現点)を感じている場合、こりや痛みを感じているところは「引っ張られるから、引っ張られないように耐えている部分」と解釈できます。

 

コリのある部分(発現点)に鍼やマッサージで刺激することは、一時的に過度な張力から解放されますが、またすぐに引っぱれないように耐える関係に戻ります。

 

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引っぱっている側(原因)を探し、そこに刺激を加えることで引っぱりすぎていた力を適度な力に変化させることがコリの解決につながります。

 

引っぱっている側に対して、

 

「遠くの〇〇筋さんが引っ張られて疲れているから、引っぱらないでね。」

 

と鍼の刺激で脳に伝えてあげるのです。

 

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筋肉の張力を調整する。

 

こう考えると、コリの成り立ちや解決方法もシンプルに説明できます。

 

 

(院長:谷口一也)

この記事を書いた人

鍼灸院めぐる 院長

2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。同年、活法に出会い衝撃を受ける。2016年に根本的な施術を目指し保険での柔道整復施術を停止する。「鍼灸院めぐる」に改名。スタッフと2名で鍼灸専門として日々奮闘中。気ままなブログ「はりパパ日記」もたまに更新中。

 

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