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ツボと張力の話

" 鍼灸 "

2018年2月8日

ツボと張力の話

当院で行う鍼灸術「整動鍼®」の特徴である「張力理論」について説明します。

 

整動鍼®では鍼灸の働きを伝達系連動系の2つに大きくに分けて考えています。

伝達系

伝達系は、ツボの刺激を「経絡」などのルートを利用して局所に届けるイメージです。目的の局所に変化が起こるまでに時間がかかります。

連動系

連動系は、整動鍼®独自の概念で、2点間の重さのバランスを取ることで体本来の動きを取り戻します。ここで言う「重さ」とは、「重く感じる」という意味です。伝達系と違い、局所に届く反応はタイムラグのない瞬間的な変化です。

張力理論と経絡

これらの基本的な考えをふまえて、「張力理論」の話に入ります。

 

張力理論は上の解説にある「連動系」にあたります。

 

痛みのある部位(問題のある部位)に対して、原因となる一点を探します。引っぱり合う関係には必ず二つの点があるからです。

 

この二点間の調整を症状に合わせて行います。

 

今回私がお伝えしたいのは、張力理論が生まれた思考です。

 

常識を疑う思考と言ってもいいです。「経絡」の存在が鍼灸治療を二千年以上の長きにわたって継承されてきた所以であることに疑問を持つ鍼灸師はいないでしょう。

 

経絡を前提とした教育を受けている鍼灸師にとって、その前提を柔軟に取り外す思考は簡単ではありません。

 

私は「張力理論」を鍼灸師が使いこなせることに大きな意味があると感じます。

 

それは、経絡を切り離して考える必要があるからです。

 

決して経絡を否定しているわけではありませんが、腰痛や肩こりなどの運動器疾患には、経絡の利用に比べると張力を利用するメリットが勝ります。

張力を利用する2つのメリット
  1. 原因点を絞り込みやすい
  2. 動きの改善

 

二点の張力を調整するとは、問題のある点(発痛点)と引っ張り合う条件を満たしている点(原因点)を探すことになります。

 

大まかなエリアとしてではなく、点としてとらえることで原因を絞り込みやすくなります。

 

また、張力が整うと動きが良くなります。痛みのある部位へ鍼をして鎮痛できたとしても本来の動きが戻るとは限りません。

 

痛みの背後には動きの狂いがあります。張力調整を行うことで本来の動きを戻し、同時に痛みも解消できます。

 

メリットとして原因点が絞り込みやすいことをあげたのは、裏を返せば経絡では絞り込みにくい面があるからです。それは、鍼灸師の「点に対して線で思考するクセ」と言い換えることもできます。

点に対して線で答えるのは鍼灸師のクセ?

点(痛いところ)に対して線(経絡)で答えることは、ある程度の原因は絞れたとしても、原因点までは絞れません。

 

 

点に線(経絡)で答える習慣が身に付いている鍼灸師にとって、線を前提としない思考に切り替えることは簡単ではありません。しかし、点に対しては点で答えるべきです。

 

その背景には「活法」の存在があります。活法に「経絡」はありません。

 

活法は瞬間的に筋肉の張力を調整する方法があります。この張力を利用した調整をツボに当てはめ、線(経絡)を外して、素直に点(ツボ)と体を観察することで確立されたのが整動鍼®の張力理論です。

 

 

 

点に対して、点で答える。

 

こう考えることができれば、これまで行ってきた経絡中心の鍼灸治療に加えて大きな武器となります。

 

鍼灸治療のバックボーンとなる「経絡」に縛られるのではなく、必要な時に使いこなせることが、これからの鍼灸師に望まれる臨床力だと思っています。

 

(院長:谷口)

 

この記事を書いた人

鍼灸院めぐる 院長

2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。同年、活法に出会い衝撃を受ける。2016年に根本的な施術を目指し保険での柔道整復施術を停止する。「鍼灸院めぐる」に改名。スタッフと2名で鍼灸専門として日々奮闘中。2017年より「一般社団法人 整動協会」映像教育部部長に就任。気ままなブログ「はりパパ日記」もたまに更新中。

 

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