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逆子や妊娠中のトラブルについて助産師さんにお話を伺いました。

" 妊婦ケア(つわり、逆子), 鍼灸の疑問 "

2016年9月20日

つわり、逆子の妊婦ケアを行う鍼灸院

こんにちは。院長の谷口です。

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先日、助産師さんを当院に招いて特別講義を開いていただきました。受講者は私ひとり。そう、マンツーマンでご指導いただく機会を得ました。

妊婦ケアに取り組むきっかけ

私が妊婦ケアを本格的にはじめるきっかけとなったのは、2010年に受講した「活法フェスタ2010」でした。

 

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活法(かっぽう)という古武術整体に興味を持ち始めたこの時期、お世話になっていた活法研究会では、活法を妊婦ケアに応用し臨床で実績を積み上げていました。「マタニティ活法」という位置づけで、活法を行う助産師も臨床での有効性を認めていました。

 

お腹を整えることを目的としたケアで、子宮はお腹の一部であり、お腹は母体の一部であると考えます。

 

母体を整えることで子宮も整うという考えで施術を行っていきます。お腹に施術を行うわけではなく、手足や背中など全身を使ってお腹を整える方法を勉強しました。

 

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マタニティ活法では、つわり、逆子、肩こり、腰痛、こむらがえり、むくみ、動悸、息切れ、胃もたれ、胸やけ、産後の骨盤回復など、妊娠中や産後のトラブルに対応できる施術を習得することができました。

 積極的に妊婦ケアを取り組むと、難しいケースにぶつかる

母体を整えることが子宮や胎児の安定につながると考えれば、普段行っている施術を妊婦さんに行うことでケアできる部分も多くあります。この勉強会をきっかけに「つわり」「逆子」の妊婦さんを積極的に受け入れることにしました。

 

それまでは、逆子に「至陰(しいん)」「三陰交(さんいんこう)」のツボを特効穴(〇〇に効くツボは〇〇だ)として扱う程度の対応であったため、これらのツボで改善が認められなければお手上げの状態でした。

 

活法のおかげで、妊婦ケアの視点が拡がり、至陰や三陰交だけに頼らない対応ができるようになりました。また、活法の理論を応用した鍼灸術「整動鍼」を習うようになり、さらに対応できる範囲が拡がっていきました。

 

逆子での鍼灸施術の経験を積む中で、思うような結果が出ないケースにもぶつかります。そんな時は、同じ鍼灸師の仲間に相談したり、産科の書籍等で解決策を探ろうとします。

 

しかし、実際の産科で行われている現場の判断や指導がわかれば、もっと鍼灸の臨床にも役立つだろうなと思っていました。

 

そんな時、当院の患者さんでもある助産師のYさんにお時間を作っていただき、現場の判断や妊婦ケアで気を付けるべきことなどご指導していただくことができました。

助産師さんからの生きた情報

 

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Yさんは大阪府や福岡県の病院で経験を積み、現在は独立の準備中です。経験豊富な助産師さんからアドバイスをいただける貴重な時間となりました。

 

ざっくばらんに会話ができるYさんだからこそ、少し突っ込んだ質問や、助産師にとってはあたり前すぎるような基本的なことまで遠慮なく聞くことができました。

 

教科書に書いてあるようなことでも、実際の現場を経験している方から教えていただくと理解力がまるで違います。今回は妊婦さんをみていく上で最低限知っておきたい疾患などを丁寧に解説していただきました。

 

・切迫流産、切迫早産

・妊娠高血圧症候群

 

これらについて教科書で得ていた知識以上のことをわかりやすく教えていただきました。

 

また、お産の現場で下される緊急手術の判断や投薬のタイミングは、病院(産科医)の方針によって違うことや、医師と助産師の妊婦さんへの考え方も違うケースがあることも初めて知りました。

 

当事者に聞かないと知り得ない「現場」の空気や情報を、教えて頂いたことは私にとっては大きな経験となりました。

 

 

Yさん、ご指導ありがとうございました!

 

 

当院の症例:妊娠中のトラブル(つわり、逆子など)

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

鍼灸院めぐる 院長

2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。同年、活法に出会い衝撃を受ける。2016年に根本的な施術を目指し保険での柔道整復施術を停止する。「鍼灸院めぐる」に改名。スタッフと2名で鍼灸専門として日々奮闘中。気ままなブログ「はりパパ日記」もたまに更新中。

 

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