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お父さんと育児(3) イクメンの都道府県比較

" 育児 "

2016年3月1日

前回までの記事:お父さんと育児(1) お父さんと育児(2)

全国1位のイクメン県は?

前回の記事では、日本人男性は国際的にみて育児に関わる時間が短いことを書きました。今回は、日本国内で育児時間に地域差があるのか、調べてみます。

 

2011年のデータですが、総務省「社会生活基本調査」から幼児のいる男性の家事、育児時間(1日あたり)の平均を調べました。

 

 

1位:埼玉県 71分

2位:島根県 70分

3位:秋田県 65分

3位:宮城県 65分

5位:岩手県 64分

43位:兵庫県 37分

44位:京都府 36分

44位:石川県 36分

46位:和歌山県 31分

47位:福島県 30分(※2011年の統計のため、震災の影響も考えられます)

 

 

この結果から、上位には東北地方が多いことがわかります。また、育児時間が1時間を超える「イクメン県」岩手、宮城、秋田、山形、埼玉、島根、広島、徳島、そして大分です。東北や中国地方にイクメン県が多いようです。下位に近畿圏が目立つのは気がかりな点です。

 

イクメン②

(図:データえっせいより転載)

 

また、女性の育児時間に対する男性の育児時間を相対倍率として算出されている舞田敏彦氏の資料を転載します。

 

イクメン③

 

点線は全国値です。右上に位置するのが「イクメン県」ということになります。反対に左下のゾーンにあるのは、それとは隔たった県です。平均時間では埼玉県が1位ですが、対女性の相対水準も加味すると「イクメン県」No.1は島根県と言えそうです。

 

島根と埼玉のヒミツは?

島根と埼玉は男性の育児時間(1日平均)が3位とも5分以上多く、下位の都道府県と比べると倍以上の時間となっている。島根と埼玉がなぜ「イクメン県」なのか、そのヒミツを探ってみました。

 

【ポイント1】 三世代家族

上位の東北勢と島根に共通するのは、三世代家族が多いこと。親から子へと育児、家事の手ほどきを受けやすい環境も関係していると考えられます。

144924

 

【ポイント2】 地方自治体の働き

男性の育児休暇取得に対する情報提供や啓蒙は、やはり地方自治体の働きかけが重要です。私が気になったのは、男性(父親)向けの育児冊子です。この冊子やパンフレットに力を入れている自治体こそ、「埼玉」だと感じました。

 

県からは育児初心者のお父さんへ向けたヒント集「イクメンの素」を発行しています。若いお父さんを意識したイラスト中心の読みやすい冊子です。また、さいたま市からも育児中のお父さん向けの冊子「父子手帖」が発行されています。

 

 

moto

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イクメンの素(もと)                          父子手帖

 

 

現在では、全国の自治体でも続々とお父さん向けの冊子が発行されています。埼玉は一早く冊子を通じた啓発に取り組み、育児時間増加を数字で証明しています。

 

その他に、「子育て応援企業」認定制度などは全国の自治体で行われています。仕事と子育ての両立(特に男性)が当たり前の社会になるには、このような地道な取り組みが浸透していくことが重要です。

 

楽しそう、が大事

冊子等の資料に工夫を凝らし、育児参加を訴える方法で結果を出している埼玉県。他の都道府県も男性向け育児冊子を発行していますが、埼玉県の「イクメンの素」が他の冊子と比べて優れている点は育児を楽しむことが伝わる点です。

 

育児って楽しそう。そう伝えることを重視していると感じました。育児の大変な部分をいかに楽しめるか。

 

そんなヒント集であれば、当事者である父親はもちろん、直接育児とは関係しない男性(職場なら上司や同僚、部下)にも手に取ってもらうことで、育児休暇取得への理解も深まります。また、独身男性には父親って楽しそうだなと感じてもらえれば少子化対策にも繋がりそうです。

 

育児に限らず、私たちが行動する原動力に「楽しそう」という要素は大きな力となります。

 

確かに育児は自分のことより子供を優先したり、体力も使います。責任感も伴い、気を緩める時間も少ないです。そのような大変な部分をどう乗り越えるか、そんな解説ばかりの冊子を見て育児に前向きになる男性が増えるとは思えません。どちらにしても育児には体力も気力も責任感も必要です。であれば、楽しんで取り組める工夫があるほうが前向きになるはずです。

 

ikumen

 

「イクメンの素」から1ページ抜粋します。上手にお家に帰る方法を紹介したページです。何気ない育児の一コマです。父親と子供が休日に公園へ遊びに行くことはよくあることですが、「まだ帰りたくない!」とぐずる子供の姿もよくある光景の一つです。そんな時の解決法を4つのポイントで紹介されています。知識だけでなく、楽しみながら育児をしようというメッセージがうかがえます。

 

 

おまけ

全国の各都道府県で発行されている男性向けの育児冊子。私が選ぶベスト3を紹介します。

 

第1位:イクメンの素 (埼玉県)

 

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思わずページをめくりたくなる構成とイラストです。気軽に読める雰囲気を上手に表現しています。子供の1日を年齢別にあらわし、(ママがいなくても)パパのできることをオムツ・遊ぶ・食べる・歯磨き・お風呂・寝る などの各項目に分けてアドバイスをしてくれています。クスッと笑える表現やイラストもあり、冊子としての完成度は全国1位だと思います!

 

 

 

 

 

第2位:『Father’s NOTE』(和歌山市)

 

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パパのタイプをチャートで判断するページや、江戸時代の男性の育児、家内安全和歌旦那七か条、夫婦でできるストレッチ、産後のセックスなど他の冊子にはない独自のコンテンツが多く、楽しみながら読み進めることができます。パパのタイプを探るチャートではタイプを地元和歌山の偉人にたとえるなど、地元で育児をする楽しさを意識した冊子となっています。

 

 

 

 

 

 

第3位:がんばるイクメンのリアルな日常 (鳥取県)

 

無題

 

何と言っても、全編4コマ漫画(全編30話)という斬新な冊子、いやマンガ本です。内容は他の都道府県と同じですが、マンガで表現することで、活字ではあらわせないママやパパの気持ちが直接伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

(院長:谷口一也)

 

 

【関連記事】お父さんと育児(1) お父さんと育児(2)

 

【参考記事・データ】

ブログ「データえっせい」(舞田敏彦氏)、ソニー生命株式会社「生活意識調査」、AIGエジソン生命『家族力研究所』、総務省「社会生活基本調査」、イクメンプロジェクト

この記事を書いた人

鍼灸院めぐる 院長

2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。活法研究会で活法に出会い衝撃を受ける。それを機に保険での施術を停止する。2016年より「鍼灸院めぐる」と改名。スタッフと2名体制の鍼灸院で日々技術に磨きをかけている。気ままなブログ「はりパパ日記」も元気に更新中。

 

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